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□とある日の午前2時。
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「…なんですかー」
目の前のカエル頭、否、フランがこちらを振り向いて首を傾げた。
その不思議そうな視線の理由は単純明解。
そろそろ眠たいからと、談話室を去ろうとした彼の隊服を私の手が掴んで止めたのだ。
「………や、あの、」
理由なんて、ない。何故、と聞かれても分からない。
ただ、彼と離れたくなかった。それだけの話。
「なんかまだ用でもありますー?」
あくまで淡々と無表情に、フランが疑問符を投げ掛けてくる。
「ええと、用というかなんと言うか…」
対する私は、しどろもどろの冷や汗かきまくり。
そしてフランは、
「…とりあえず、その上目遣いやめてくれませんー?」
理性とやらが崩壊しそうで正直キツいんですけど、
そう呟いた。
、確かに私はソファに座っててフランはその斜め前に立ち上がっていて私はフランの顔を見ながら話しているから必然的に上目遣いになって、
とある日の午前2時。
(さあ、この頬の熱をどう誤魔化そう、)
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名前変換いれるの難しい・・・