読物

□油断は禁物
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俺が女になって半月たったが一向に戻る気配の身体…
山南さんも解毒剤の研究を続けているが中々完成品はできずの状態だった…

左之助もこの姿ながら隊務に性をだし巡察もこなしていたある日の晩…事件がおこった
風間達が屯所に攻め込んできたのだ
幹部達はそれに応戦した、勿論左之助もだ
しかし…それが大きな間違いであるということに誰も気づかなかった


「懲りもせずまた来るとはな…しつこい男は嫌われるぜ?」

「はッ、俺様はあの女鬼のことなんてどうでもいいんだよ
お前との勝負のけりがつけれりゃいい」

「奇遇だな…俺もお前との勝負のけりをつけたいと思ってたところだッ!!」

攻めてきた風間達の相手を幹部達が相手している中、俺も不知火との戦いに応戦していたが女の身体では上手く槍が奮えず苦戦を強いられ不知火の銃弾を避けることに精一杯だった

「前より随分と身体の動きか鈍くなってるじゃねぇか原田よぉ」

「生憎、新撰組は暇じゃないんで休む暇がねぇんだよッ」

不知火の言葉に思わずきつく自分の唇を噛み締め、冷静に不知火の動きを見て隙ができるのを待った
そして一瞬不知火が打つ銃弾が止まったのを見逃さず一気に間合いを詰め槍の切っ先を不知火に向けようとした時、左之助の槍を掴もうとした不知火の手が左之助の胸を鷲掴みしたのだ
偶然とはいえ自分の胸を鷲掴みにしている手に思わず悲鳴を上げそうになるのを堪え、すぐさま振り払った
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