読物 弐
□非日常
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「わりぃ遅くなっちまった」
「左之さん遅いよッ
てッ、どうしたのさその格好!?」
「あぁ…これか?
色々あったんだよ」
「…左之さん縮んだ?」
「そうだな今じゃ平助とそんな変わんねぇしな」
苦笑いをしながら答え周りを見渡すと新八がいないことに気づき平助に問い掛けた
「新八っつぁんなら『もう待てねぇ』って言って先行ったよ」
「そうか…じゃあ平助行くか」
「はいよ」
時間を見れば時間を掛けすぎたせいで急いでも間に合わないとわかったためゆっくり歩いて行くことにした
「わりぃな平助
俺のせいで遅刻させちまって」
「別にいいって」
(待ってたお陰で左之さんの制服姿見れたしッ)
平助はそんなことを考えていると嬉しさからニヤついてしまっていることを本人は気づいていないらしいが左之助はニヤつく平助を不思議そうに見るのであった
「今気づいたんだが…いきなり男だった俺が女の制服着て行くのっておかしくねぇか?」
「大丈夫だって
皆わかってくれるって」
「そうか?
まぁ無理だったら早退するからいいか」
と談笑しながら歩いていると学校につきいつも立っている風紀委員もおらず内心ラッキーなどと思った左之助と平助だった