読物 弐
□災難日
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今日は新しく教師が赴任してきた
なんでも近藤さんがわざわざ出向いて引き抜いてきたらしいと土方先生から教えてもらった
そして今からその教師と対面するため教師一同は職員室に集まった
「なぁ土方先生
近藤さんが引き抜いてきた教師ってどんな教師なんだ?」
「あぁ?、あんまり俺も知らねぇよ」
「土方先生にも教えてねぇのか…どんな教師がくんだ?」
「さぁな…おッ、漸く来たみたいだぞ」
土方先生と雑談していると近藤さんが職員室に入ってきた
それに続くように先程話していていた教師が入ってきた
「皆集まっているようだな」
職員室に入ってきた近藤さんは皆集まっていることに感心感心と言いながら豪快に笑った後、言葉を続けた
「今日集まってもらったのは新しく赴任してきた伊東先生を紹介したかったのだ」
そう言った近藤さんは隣に立っていた伊東という教師に挨拶をしてくれと頼んだ
そして伊東が口を開いた
「私、今日からこちらの学校に赴任してきた伊東と申します
どうぞよろしくお願いしますわ」
「皆も伊東先生に自己紹介をするように」
そう言うと近藤さんは職員室からでていってしまい俺達は近藤さんに言われた通り自己紹介をするのであった
「俺は土方だ
これからよろしく頼む」
「永倉新八
これから仲良くしようぜ伊東先生」
「原田左之助
わからないことがあったら聞いてくれよな」
左之助はひとあたりの良さそうな笑みを浮かべながら自己紹介をしている最中、伊東はずっと左之助を見つめていた
そして左之助が自己紹介を終えると伊東は左之助の手をギュッと握った