読物 弐

□僕の彼女
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3年の教室まで来れば気にせず中に入って行った

左之助は着替え終わっており、自分の席に座っていたので悪戯心から後ろから抱き着いてみた

「ひゃッ!?…なんだよ総司か…ビックリさせんなよ」

「僕じゃ悪いみたいな言い方だね…仮にも彼氏なのに」

「別に悪いなんて思ってねぇよ
ただ…わざわざ3年の教室までなんの用かと思ってな」

「…さっき手、振替してくれて嬉しかったから会いに来ただけたよ」

「そんなことかよ…
まぁ…会いに来てくれたことは嬉しいぜ」

左之助は頬を微かに赤く染め嬉しそうに微笑んだ

「左之さん…その顔反則だよ」

「なんでだッ…んんッ!?」

左之助が全て言い終わらない内に総司は左之助の唇を塞いで言葉を奪った
そして暫くしてゆっくりと唇を離した

「こんの…馬鹿総司!」

「馬鹿って酷いね…
そんなに恥ずかしかったの?」

「当たり前だ!
ここどこだと思ってやがる!」

「左之さんのクラスだよ
それがどうしたの?」

「それがどうしたの?…じゃ、ねぇよ!
恥ずかしくて居にくいだろ!」

飄々とした総司とは対象に顔を真っ赤に染めて総司を怒鳴りつける左之助の目にはうっすらと涙すら浮かんでいた
総司は内心やり過ぎたと感じると優しく左之助の背中を撫でてやった
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