読物
□新婚だから仕方がない
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「んぁッ…お前は俺を腹上死させる気か…」
「別にそんな気はねぇよ
だいたい結婚して早々嫁を死なせるわけねぇだろ」
「お前ならしかけねぇから言ってんだけど…」
ゴムに出されてるとはいえ、その熱さが直に伝わってきて思わず声を上げてしまった、それを見た新八はニヤニヤしてたので殴ってやった
「いてぇな左之」
「うるせぇ、お前が悪りぃんだろうが!!」
「まッ、そんなところも惚れた弱みって奴か好きなんだけどな」
いつもの笑みを浮かべながら甘い言葉を言われてしまうと俺はなにも言えなくなってしまった
それが少し悔しくて新八に不意打ちでキスしてやると驚いたのか口を金魚みたいにぱくぱくさせてたから思わず笑っちまった
「ぷッ…くくッ、あほ面」
「うるせぇッ!!、いきなりキスされりゃ誰だって驚くだろッ」
「そうだな…悪かった悪かった」
「左之…悪いなんざぁこれっぽっちも思ってねぇだろ…」
新八の反応があまりにもよかったからキスした甲斐があったってもんだ
でもあんまり笑いすぎるとこいつは拗ねるから笑いを堪えて新八の頭をぽんぽんと撫でてやるとこちらを笑みを浮かべながら見つめてくる新八に機嫌が治ったのかと思い「どうした?」と尋ねると…
「いや…こうやってることがさ、幸せだなって思ってさ」
「んー、そうだな」
「左之…これからもこんな風に幸せでいような」
「ばッ、いきなりなに言ってんだよッ!?」
「さっきの仕返しだ
それよりそろそろ寝ようぜ」
新八の奴…性格に似合わずこんな甘い言葉をさらっていいやがるのがタチが悪いがその甘い言葉の一つや二つで嬉しいって思う俺は相当こいつに惚れ込んでるんだとしみじみと思った、まぁ…そんなことは口が裂けても本人に言わねぇけど
なんてことを思いながら新八に抱きしめられながら二人で眠りについた
〜続く〜