読物
□我等に姫ができました
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「別に俺はかまわねぇよ
今は大変な時だから人手が欠けんのは痛手だってわかってるからな」
「左之さんがそれでいいなら僕はかまわないよ」
「…副長が決めになったなら…俺はそれに従う」
総司はさして興味がないといったようで茶を飲んでいた
斎藤は少し渋っていたが土方の言葉に従うと言い仕方なくといった風に頷いた
「俺はあんまり気乗りはしねぇが…なんかあったら守ってやるよ」
「俺も…あんまり無茶しないでよね左之さん」
「わかってるよ…
心配してくれてありがとな」
新八と平助はどうやら心配らしく土方の言葉をあまりよく思ってなかった
しかし左之助は自分の身を心配してくれたことが嬉しいのか自然と笑みをもらした
(かッ、かわいい…絶対守ってやらなくては!!)
などとこの場に似つかわしくないことを幹部達は思ったのだ
しかし左之助はそんなことを思われてるとは知らずこのブカフカの服をどうするかを考えていた
しかしこの後にさらなる波乱がまちうけているなどをこの場にいる幹部達は誰ひとりとして思っておらず今この場にいる左之助のことを考えることで頭がいっぱいになる幹部達であった…