VOCALOID

□デンドロビウム・ファレノプシス
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!カイミクで付き合ってます!





ある日、ミクの借りているアパートへ訪れると、
玄関の鍵は開いたまま、ミクは自分の部屋にこもっていた。

まだそんな事を知らないその時の僕は
チャィムを鳴らす。

しかし、返事は無い。
おかしいな、何も言わず急に来たから
ミクはどこかに出かけてるのか…

無駄な抵抗として鍵が閉まっているであろう扉を開けてみる。

──ガチャッ


「うわっ!
あ、開いた!!」


まさか、という衝撃に思わず声が出てしまう。
今は1人暮らしをしているミク。
なんて不用心な…
そう思いながら、部屋に入り、鍵を閉めて靴を脱ごうとしたその時。


「ミクの靴がある…」


って事は家に居るのか…?
どうして返事が無かったのかな…

もしかしてお風呂に入っていたとか…?
どうしよう、鼻血が出そうだ…
ニヤけが止まらないぞ!!


「ミクー!!」


僕は少しニヤけながらミクを呼んでみる。
返事はすぐに返ってきた。


「来ないで!!」


え、ミク、超能力者?
まさか僕の頭の中のちょっぴりHなこと考えたの
見抜いたの!?
だったらごめんなさいごめんなさい!!

謝ろう、
ミクが超能力者だなんて、有り得ない事だけど
「来ないで」と言われた悲しみのせいで、その時の僕は冷静になど考えられなった。


「ミク!
ごめん!ごめん!ごめ、ん……」


声のした方にドタドタと謝りながら走っていくと、
そこには、僕の見たことのないミクが居た。




───その顔はとても綺麗で…



悲しいくらい綺麗すぎて…




──僕1人の存在なんかじゃ


足りないくらい君を愛せたら……‥・・












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