HTF擬人化
□お菓子なんかより。
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「こっちが新発売のやつで、
こっちが僕のお気に入りのやつ!
んでこれが好きなメーカーのヤツで…」
楽しそうに私に説明をする君の目に写るのは目の前にある甘いお菓子ばかり。
見た目は成人してるかしてないかくらい。
身長は高め。
その癖、どこで見つけてきたのか子どもっぽい服を来たナッティはキラキラと目を輝かせて机に山積みになったお菓子を貪る。
「ステラも食べなよ!」
そう言って差し出してきたキャンディを受け取り、口に入れる。
ナッティは誰にもお菓子を譲らないが、唯一私にだけは分けてくれる。
私だけが特別なんだ。
そう思うとちょっとうれしい。
でも、どうして君の目に入るのは甘いモノばかりなのだろう。
*
「ナッティはさ、甘かったら何でもいいの?」
「基本はねー」
そういいながらぱくぱくとチョコを食べるナッティ。
それだけよく食べるのに何で太らないんだろう。
「何でもいいのか…。」
席から離れ、座っているナッティの後ろに立つ。
「どうしたの?」と聞いてきつつも食べる手を止めないナッティの顔をがっしり掴み、
乱暴に顔を近づけ唇を合わせた。
出来るだけ、甘い空気になるように…。
いきなりの事に訳がわからず目をぱちくりさせるナッティ。
しばらくそのまま彼の息を奪う。
さすがにくるしくなってきたのか、
んーんーといいながらジタバタ暴れ出しところで口をはなした。
甘い雰囲気なんて出るわけもなく。
「ごめん、気にしないで」
ナッティにキスが甘いモノだなんて分からないっていうことはなんとなく分かっていたけど、
ちょっとだけ期待したかった。
でもほんとに分かっていなかったみたい。
「なんかあった?」
首を傾げたナッティの左目がコロンとビー玉のように転がる。
無視してお菓子を食べるとなナッティは何も気にする様子はなく、また目を輝かせながらお菓子を貪った。
*