誇り高き太陽の華
□トラウマ×限界×甘い罠
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大切なモノを無くして…
いつも泣いてばかり。
トラウマ×限界×甘い罠
―――――――……
ザァー、とスケボーを走らせる音と、靴の音が辺りに響き渡る。
ベネディーと少年…キルアは、ゴン達の元へ向かっていた。
少し行くと、前から誰かの姿が見えて来た…
「あ……」
トンパだった。
トンパは怯えた表情で2人を見て…少し後ずさる。
キル「なに怯えてんだよ」
トン「いや…あ…別に」
どもりながら喋るトンパにベネディーは口角を上げた。
『子供相手に大人気ねぇーな、アンタ』
キル「…お前、引っ掛けたな」
トン「な、何をバカな…!」
図星だったのか、トンパは驚いた表情を見せた。
トンパを見て、キルアはフッ…と笑う。
キル「いい事教えてやるよ」
キルアはそう言いながら、トンパに詰め寄って行く…
トンパは数本、後退る。
キル「薄汚い手を使う奴は、いつか必ず薄汚い死に方をするってさ」
キル「嘘じゃないぜ?何なら試してみよーか……今、ここで」
トン「へ…へへ、へへ‥」
顔を引き吊らせながら、キルアから逃げるように移動するトンパ。
『…殺す価値もないな』
キル「フン…」
2人は、また進み始めた。
2人の去った後、トンパは安堵の表情を浮かべ…ほっ、と一息吐いた。
トン「はっ…ガキ共が」
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