立海夢

□手紙
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「よし……できた」

赤也が何やら書いている様子。
そんなところへブン太と仁王がやって来た。


「おぅ、赤也。なーに書いてんだよ?」

「手紙?」

「んを!?ちょ、に、仁王先輩見ないで下さいよ!!」

仁王は赤也の言葉を無視し、手紙を読む。


「…こ、声に出して読まないでくださいよ」

「いや……これってよ」

「な、何て―――「あー!!いいです!!意見とかいらないッスから!!」

赤也は仁王から手紙を奪う。


「いや、そうじゃなくて……」

仁王が訂正しようとしているところに柳と真田が来た。


「ああ、ブン太…ジャッカルが探していたが」

「んー、あっ、おう」

返事をするがジャッカルの元へ行かないブン太。

「ん?赤也、それは何だ」

真田が赤也が書いた謎の手紙に気がつく。


「え?あっ、いや、な、なんでもないッスよ!!」

「なんだその慌てっぷりは…怪しいな。どれ、貸せ」

真田は赤也から謎の紙を奪い読んでいく。

「あ、赤也……」

柳が隣から手紙を読んでいたが、読みはじめて3秒もしないうちに赤也に声をかける。
目を閉じてるのに読めるのだろうか。




「赤也、これは一体何なんだ!!」

「〜〜っ!!さ、真田副部長にはわかりませんよ!!」


赤也が手紙をとろうとするが、すでに真田の手には手紙はなかった。



「あれ?手紙は?」


「フフッ…赤也は意外とこういうのちゃんとするんだね」

「「「……!!!!」」」

手紙を奪ったのは、幸村でした。


「ぶっ、部長おおおおお!!」

「フフッ…赤也らしいといえば、赤也らしいけど……」

「部長……さすがっす!!出しても良いと思いますよね!?」

「うん、良いと思うよ。赤也の気持ちがちゃんと出ていると思うしね」

「じゃあ、出してきます!!」

幸村から手紙を返してもらうと、張り切って赤也は教室を出た。

















「……ゆ、幸村…あれが読めたのか?」

「なんとなくだけどね」

「まじかよ、すげーな…俺、"切原赤也"しか読めなかったぜ」

「赤也の字は走り書き通り越して、スキップ書きぜよ」

いまいちよくわからない例えをどうもありがとう、仁王。

「話を聞いていると何やらラブレターみたいな感じだったが…」

「フフッ…違うよ、柳。そんな優しいものじゃないよ」

「なら、一体……」

「反省文」

「なっ…!?反省文だと!?まったくあいつは一体何をやらかしたんだ!!」


「てか、反省文って普通便せんに書くかよ…」

「紙をもらうのを忘れていたらしいよ」

「赤也は何して反省文書く羽目になったんじゃ?」

「全教科赤点と遅刻に居眠りのことらしいよ」

「まったく、たるんどる!!よし、後で俺からも言っておこう」

「ほどほどにするんだよ」

「うむ、わかった」

なんだか夫婦みたいなやりとりをする幸村と真田。



こうして、赤也は真田に叱られるのであった。
ちなみにブン太もジャッカルに約束をすっぽかしたと怒られるのであった。



end.



(゚∀゚)ノ

ゆり様リク。
はなりん、さんくす★

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