逆ハー夢
□HA☆DA☆KA
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「あーつーいー」
ただ今、30℃の真夏日のなか、今日も立海大付属中男子テニス部は頑張っています。
「暑いねーそろそろ休憩にしようか」
そしてこの方、テニス部マネージャーのはなこ。
実は彼女、とてもモテるんです。特にこのテニス部内では、一人を除いて彼女にメロメロです。
では、そのメロメロではない一人とは誰かといいますと…。
「ふむ…少し脱ぐか…汗も拭きたいしな」
と、上半身裸になりはじめた柳です。
今はデータにメロメロだとか…。
「わ!柳ってば細い!!」
「ああ…すまん、すぐに着る」
「あ、ううん、気にしないで!!てか、もうちょっと見ていたいわ」
「そ、そうか…」
「私痩せたいのよ〜なりたい自分の想像をすることが大事って言うでしょ?だけど、上手くできないのよー」
「…なるほど……」
「じゃぁ、はなこ先輩!!俺の方が柳先輩よりも良いと思いますよ!!」
赤也がはなこに後ろから抱き着く。
「わわっ!!ちょ、赤也っ!!って裸だし!!」
「へへっそれより、俺の体も見てくださいよ!!」
両手を広げて見せる赤也。
「あ、でもそうね…赤也も意外と細いわ……しかも白い…」
「でしょでしょ!!」
「白いといえば…」
「フフッ…俺を呼んだかい?」
ちょっとナルシー入ってます。
「幸村!!」
「ゲッ…幸村部長……」
「仕方ないね、そんなに言うんだったら見せてあげるよ……」
まだ何も言ってません。
なのに、脱ぎはじめました。
「……し、白すぎて……眩しいわっ!!」
なんか、輝いてます。
「ゆ、幸村部長っ眩しいっす!!」
「そうか……君達には少々眩しすぎたか」
ジャージを着直す幸村。
体光るなんて聞いたことがないですよ。
光るとしたら、手塚くんの左腕ぐらいですよ。
「白くて細いのがいいよねー…」
「ああ、そういえば……確か柳生も白いんじゃなかったか?」
柳が思い出す。
「柳生!?おおっ!!見たい見たい!!」
「ああ、あそこにいるよ、真田と一緒だね」
柳生とついでに真田を呼んできて5分がたった。
未だに柳生は脱ぎません。
「し、しかし!!女性に裸を見せびらかすのはどうかと……!!」
「私が見たいだけよ!!柳生は私に太れって言うわけ!?」
「そういうわけでは……!!」
「柳生……」
幸村が微笑めば皆、ある意味イチコロ☆
「仕方ありません……」
ジャージを脱ぐ柳生。
これまた、白い。
「へー細い細い、しかも白い白い……」
ペタッ
ついつい触ってしまったはなこ。
「あっ…」
柳生には少々過激だったようです。
真田のは見ないのだろうか。
「……おい、さっきから何なんだよぃ…」
はなこの後ろから何やら暗くて低い声が。
後ろを振り向くと、ブン太とジャッカルが今にも死にそうな顔をしていた。
「ひぃっ」
「ちょ、どうしたんすか!?」
「いいよな…お前らは白くてよ…俺なんか白くなりたくてもなれないんだよ」
ジャッカルが怖いです。
「で、でも、男の子は黒も良いわよ!!わ、私はほら、女の子だから、さ!!」
「…だったら、男子の意見として見やがれェェェェエエエエエエエ!!」
ジャッカルが裸になりました。
変質者です。
完全なる変質者です。
「くっ……黒いわっ!!何なの!?黒くて眩しいわ!!」
「ジャ、ジャッカル先輩!!前が見えないっす!!」
なんと、幸村逆バージョンです。
頭も体も光るなんて、ジャッカルはもう電球で良いんじゃないかな。
「す、すごいわ!!ジャッカル……いえ、ワイルド兄さん!!」
変なあだ名を付けられました。
LED電球からワイルド兄さんへと昇格しました。
良かったね、ジャッカル。
「良かったな……ジャッカル…」
ブン太がまだ死んでます。
誰か、糖分という名の元気のかけらを持ってきてください。
「ブ、ブン太…どうしたの?」
「細い細いってよー…言ったよな?俺気にしてるって言ったよな?禁句って言ったよな?なのになんで連発してんだよ!!」
とか言って、さっきポッキー2箱食べてました。
「ご、ごめんっ!で、でも…そんなに言うほどじゃないと思うよ?」
「じゃぁ、見てみろよい!!これで細いっていうのかよい!!」
ブン太も脱ぎました。
「……」
細くありませんでした。
「で、でも、普通だよ!!周りの人が細いから、太く見えるんじゃないかな?だってほら……」
なんということでしょう。
はなこがお腹を出してしまいました。
幸村は固まりました。
柳生と真田が倒れました。
赤也は鼻を中心に赤く染まりました。
柳は開眼です。
見たかったんですね。
気になる人じゃなくても、見たかったんですね。
そこまでして見たかったんですね。
目を開くほど見たかったんですね。
はなこが自分のウエストとブン太のウエストを比べる。
「ほら、同じくらいだよー細い細いっ……ていうか、柔らかい〜フニフニしてる〜えーいいな〜」
めちゃくちゃブン太の体を触ります。
「ちょ、や、やめろって…」
「わわー、ここ超柔らかいー」
「お、おい…はなこっ……や、やめっ……」
ブン太が感じてきました。
天然テクニシャンですね。
「ずるいっす、俺も!!」
まだ服を着ていなかった赤也。
「いや、もういいよ」
あっさり断られました。
「大体イメージできたよ……これで私も理想の体になr…………」
はなこが一点を見つめたまま黙ってしまいました。
「はなこ先輩?」
「…素敵な背中……」
どうやら、視線の先には惚れ惚れする背中があるようです。
さて、視線の先には何があるのか。
「プリッ」
仁王でした。
「何じゃはなこ……俺に惚れたか?」
仁王は裸になって水を浴びていたようです。
「水もしたたるいい男とはこのことね……」
どうやら、はなこは仁王の体がタイプのようです。
実は私もです。
あ、べつに管理人の好みなんてどうでもいいと……なるほど…………。
すいませんでした。
「な、ど、どうしたんじゃ?」
はなこは仁王の体にピッタリとくっついて離れません。
「……私、仁王に抱かれてもいいわ」
大胆発言。
まぢかよ。
ちょ、ま、まぢかよ、どんだけだよ。
「え、ちょ、ちょ、ちょっとはなこ先輩!?!?」
「私……仁王が好きっ」
「はなこ……フッ…俺も好いとうよ」
2人は見つめ合ったまま、動きません。
2人の愛はもう、幸村の力を持ってしても止められませんでした。
そして、裸を見てもらえなかった真田は、バスタイムに鏡に向かってずっと自分の裸を見ていたとか……。
end.
(゚∀゚)ノ
蒼夜様リク。
毎度、さんくす★