トラブルメーカー

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目が覚めるとそこは跡部御殿でした。













たまこ「うっほ、お前マジボンボンだな。うらやましいなー」

跡部「わかったから、とっとと準備しろ」

たまこ「まぁまぁ、そう焦るな。ここはひとつ、大人の余裕ってやつを見せてやるよ」

跡部「あと10分で遅刻になるぞ」

たまこ「てめ、それをさっさと言えよ!!転校初日から遅刻とか恰好がつかねーよ!!」



急いで支度をし、車に乗った。



跡部「ああ、あと…」

たまこ「まだ他になにか?」

跡部「大人の余裕の使い方間違ってるぜ」

たまこ「知ってるよ、エクスタシーだろ」

跡部「いや、それも違うんだが…」











学校につくと、跡部は教室へ、私は職員室へと向かった。

生の榊も結構紳士的ね。
柳生もこのくらい立派なジェントルマンになるのよ!

そんなことを思っていたら、あっという間に教室についた。
先生が先に入り、私は廊下で待っていた。

すると先生に呼ばれ、教室に入る。

やばいやばい、緊張してきたよ。
これ、やばいね、これ。



たまこ「えと、この度は氷帝学園へ転入して来ました、田中たまこです」

先生「田中、軽く自己紹介を…」

たまこ「えー!?もう勘弁してくれよ、アンタ」

先生「いいから」

「「「(アンタって言ったよね)」」」


たまこ「…えぇっと、靴は右から履きます」


「「「(どーでもいいー!!)」」」



先生「ん、じゃぁ、お前の席は一番後ろの、あの、寝てるやつの隣だ」



あ、ジロちゃんではないか。




たまこ「はーい」


先生に言われ席につく。
先生はSHRを始めた。








たまこ「…ジロちゃんだー」

私はというと、小さな感動をしていた。
まさか隣がジロちゃんだなんて…くーっ、絶頂!!


私の席の詳細は、窓側の席の一番端っこで、後ろ。
つまり、隅っこ。
そして前の席の少年は誰なのか。ちょんちょん、と背中を指でつつくと、少年は振り向いた。



たまこ「Σ!!」

「ん?どうした?」

たまこ「宍戸さんじゃありませんか!!」


小声で感動。


宍戸「ん?ああ、そうだぜ。ってお前…マネージャーの…」

たまこ「たまこでーす。フフッ、宍戸さん、よろしくねん」

宍戸「おう」


いやん、前の席が爽やか少年だったとは!!
しかも隣は居眠りエンジェル!!
もう、ウハウハですな。

宍戸さんは確かメアリー(親友)が一番好きなキャラなんだよね。
ぐふふ、こりゃまた、元写真部の名にかけて、ベストピクチャーを撮らなければなりませぬな。
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