トラブルメーカー

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バスから降りると、そこは綺麗な海でした。







たまこ「海だー!!」

合同合宿、2日目。
期間限定の立海マネージャーとして、私は来ている。
氷帝はもう着いたらしく、浜辺で走っている。


幸村「皆、着替えたら、それぞれウォーミングアップをして、走りこみを5回3セット、いいね?」

赤也「ウィース」

幸村「遅れた者は脱落と見なすよ」

ブン太「げっ、まじかよ…は、早く行こうぜ、ジャッカル!!」


みんな一斉に男子更衣室に走っていく。





たまこ「……じゃあ、幸村くん私も着替えて来るね!!」

幸村「うん、頼むよ」

たまこ「まかせとけって!!」

幸村くんにペコちゃん顔でウインクし親指を立てると、ダッシュで更衣室に向かった。






ふふふ、ふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふふふふふふふふふ。


あらかじめ、幸村くんとコンビを組み、作戦を立てていたのよ!!
コンビ名、レギュラーしごき隊。

最近、やる気のないレギュラー陳。
どうしたら、喝を入れられるか。

『野球拳方式でやってみない?』


幸村くんの提案で、幸村くんが出す練習メニューについてこれた者には、褒美として私が一枚ずつ服を脱いでいく。
ただし、ついて来れなかった者は脱落として、終わるまで岩の上に正座。


さすがの私も脱ぐのは恥ずかしいと思い、反抗したが、やり遂げたらご褒美をあげると言ってきた。

その内容が、


最後まで残ることができたレギュラーにマッサージをしてもらえるのだ。
複数の場合は指名もできるらしい。

人にマッサージされるほど気持ちいいものはない。
そしてできれば、におたんにしてほしい。

そういうことで、魔王からの試練が始まるのであった。












着替えを終えて、走り込みの場所に行くと、きちんとみんな揃っていた。


柳「たまこ、今朝言っていたのは本当なのか?」

たまこ「うん、本当だよ。だから、けっこう水着…重ね着したんだよー」

只今、私の恰好は一見、パーカーにショートパンツ。
だけど、実際は…

パーカー
Tシャツ
タンクトップ
ワンピの水着
フリルの水着
タンキニ
ビキニ
紐ビキニ

となっている。
いや、暑い…。
まぢ暑いよ。
溶けるっつーか、とろけるよ。
だが…マッサージのため!!
日焼けだって何だってしてやるぅぅぅううぅうぅ!!

あ…、日焼け止め塗るの忘れてた…。


幸村「ほら、私語なんかしてる暇はないよ?走り込み5回3セット、始め」


しぶしぶ、走りはじめるレギュラー陳。
余裕そうだね。
まぁ、そのうち厳しくなるよ…フフ…。
あ、やべ、幸村くんの笑い方うつった。


たまこ「じゃあ、私はドリンク運んで来るよ。バスの中にあるんだよね?」

幸村「ああ、よろしく」


サンダルを持ってバスへと向かった。
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