贅沢ミルクティー。
□プライド操作。
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第二のキラ捜索として22日に青山、24日に渋谷を練り歩いたが両日とも変化は見られなかった。
嫌な焦りがじりじりと本部を支配していた時、またもやさくらテレビ宛に偽キラからのメッセージ映像が届く。
『キラを見つける事ができました。テレビ局の皆さん、警察の皆さん、ありがとうございました』
これに対し捜査本部側は偽キラをなだめるべく「キラ情報を提供してくれたら罪が軽くなる」等と言う内容の呼び掛けをテレビで流す手段に出た。
『クク……ライト、最悪の展開じゃないのか?コレ』
「…………」
帰宅してその実際の放送画面を睨めつける。明らかに自分の立場が追いやられていることにどうしようもない焦りを感じた。
しかしこの放送が終了した直後、自体は思わぬ方向に転がる。
「は……初めまして、弥海砂です」
突然家に押し掛けてきた見知らぬ女はそうやって自ら名を名乗り、僕が持っているものとほぼ同じデザインのノートを差し出してきた。それに触れた途端、女の後ろに真っ白な死神の姿を確認する。
────偽キラだ……
プライド操作。
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