贅沢ミルクティー。

□人的為替レート。
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そんなことすっかり忘れていたのだが……思えば偽名と初めて出会ったのは大学の入学式の日だった。どおりで偽名と本部で顔を合わせた時何か引っ掛かると思っていたんだ。
竜崎と舞台上で新入生代表挨拶を終えたあとの話────






















竜崎から「私はLです」などとややこしい事実を打ち明けられ多少むしゃくしゃしながら帰りに竜崎が乗って行った車をじっと見送る。大勢の人間が周りを行ったり来たりしている手前、顔には出さずともその時既に心の中はひどい荒れようで落ち着かなかった。

……とにかく帰ろう。今から駅に向かっていればちょうど電車が来る頃だ。
そう思い直して大学を出ようと歩き始める。
その瞬間────
















バサッ。


















大きな風とともに目の前が白一色で埋めつくされた。
















的為替レート。



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