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□正しい友達のつくりかた
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「大丈夫か!?」

ざわざわと騒ぎ始める周りの生徒と、事態に気付き駆けつけた先生の声に校長先生の話は中断される。
咄嗟に私がのばした腕は見事に倒れてくる彼女を受け止めて、今私の腕の中には白い、否、真っ青な顔色をした女生徒が気を失っている。

「貧血か」

名前も知らない男の先生が一言そう言うと身振りで他の先生達に何かを合図する。
すると、数分もしないうちに担架が運ばれてきて、彼女をそっとその担架に乗せた。
…………何故か私も手伝わされて。

「お前はこの子の知り合いか? 悪いが一緒についてきてくれ」

先程何かを合図した先生が他の先生と協力して担架を持ち上げながら私にそう言った。

「え? いえ、私は」

そう否定しようとした言葉を聞くより早く、先生達はさっさと担架を運んでいく。

「何してるんだ、早く!」

そう急き立てられて、私は小さな抵抗として大きく溜め息をついてから仕方なくついていった。



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