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□劇団☆小杉―舞台裏1―
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劇団☆小杉、舞台裏。




『小杉先輩!―――っこの衣装は…』


今私が手にしているのは、いわゆるバニースーツと呼ばれる、超露出の高い…ちょっとキワドイ?衣装で。


私が演じるのはかぐや姫だから、この衣装はおかしい…。


「そんな衣装で恥ずかしがってちゃ、役者は務まらなくってよ!!」


『先輩…でも…。』


網タイツなんて21年間生きていて、履いたことないし、これからも履くことなんてないと思ってた。


だから、やっぱり恥ずかしい。


「みどりちゃんを見てご覧なさい。」


小杉先輩に言われて、少し離れたところにいたみどりを見ると。


「♪〜」


…超ノリノリだった。


○ちゃんの仮装大賞で、メダルをかけたりするアシスタントの人と同じように、みどりは衣装を着こなして嬉しそうに、鏡の前で鼻唄を歌っている。


「今回のお話には、絶対バニーちゃんになってもらわないと、成立しないのよ。」


「ねっ?勇気を出して!!」


小杉先輩の熱い眼差しに負けて、私はバニーちゃんの衣装の上から十二単を少し簡単にした衣装を来た。


ん?!


みどりもバニーちゃんって事は…?!


小杉先輩の方を恐る恐る見ると―――…










モコモコうさぎの着ぐるみを着て、勇ましく杵を握る小杉先輩がいた。


側には、苦痛に顔を歪めながら重そうな臼を持っている、吉田先輩を従えて―――。




end



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