ノベル

□今更。
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薄暗いコムイのベッドルームにうごめく二つの影。





『アレンくん…』




『はい?』




状況は、アレンがコムイを押し倒しているとも見える状態だ。


薄暗い闇の中で、

アレンのガラス玉のように綺麗な目でコムイを見つめる。


『ボクってやっぱり下?』

『はい。』


何となくアレンの性格から己が下になる覚悟が出来ていたが…。

あまりにすんなり押し倒されて居たのでいちお確認をしてみたのだった。


『僕もう我慢できないんで…』

アレンがにっこり柔らかに笑うが…

言葉とは裏腹にコムイの服を弄る手は荒々しい。

そのギャプにコムイは心拍数を上げた。


『ちょっと…待って…』

コムイは、アレンから力いっぱい離れた。


『何ですか?今更なしはダメですよ。』

アレンは、むすくれた。


『ダメじゃなくて…その…最終確認…』


コムイは、脱がされかけてる服をぎゅっと握りしめ下を向いた。


『?』


『ボクでいいの?』


アレンは、固まった。

ここまでさせておいて…


『…今更?』


アレンにとってあまりに愚問すぎて吹き出しそうになりコムイを見ると…


彼は至って真剣な目でこっちを見ているのだから驚く。


『今更とか言わないでよ!!ボク…本気にしてるんだから!!』


薄暗い中で見るコムイの目は涙目だった。

アレンの中で愛しくて仕方ない気持ちが溢れる。


コムイの両頬を優しく両手で包み込んだ。



『どんな言葉で伝えたらいいか分からないけど…僕の気持ちを全てコムイさんに捧げてます。』


初めて聞く、アレンの真剣な言葉。


思わず息を飲むコムイ。


『これから先何があっても…この気持ちは、コムイさんのものです。』


『ア…レンくん…』

感動に目が潤む。


『面と向かって言うのは今日が初めてですね…。愛してます。誰よりも…。』


アレンはにっこり笑うとコムイに軽くキスをしてまた微笑んだ。


アレンの手の平からコムイの頬が熱を持っている事が伝わる。


『…ボクも…。』


『…分かってます。』

そしてゆっくりコムイは押し倒される。


『分かってますって…もう…小悪魔だなぁ。』


『AKUMAじゃないです。エクソシストです。』

くすっと笑うコムイにキスがたくさん降ってくる。



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