ノベル

□お触り禁止!!アレン×コムイ
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書類を仕上げている途中で意識が夢の中へ旅立った。


日頃の疲労のせいか…。

コムイは、ペンを握り締めたまま机に突っ伏して眠ってしまった。

首がだいぶ無茶な方向での姿勢を強いられているが…

当の本人は眠さに飲み込まれてしまっている。


しばし夢の中…。


しかし…

幾分経ってからだ。

コムイは何かの気配に意識を戻した。

(誰か入って来たのかな?)


何か顔面に触れる空気が生温くくすぐったい。

眠たさを押しのけ…目をこじあけると…


目の前に…

『近くない?』

満面の笑顔のアレンが居た。

『コムイさーん。ただいまぁ〜。』

(来た!!小悪魔!!)

アレンはコムイの顔を覗き込むように机に顔を寄せて居た。

目と鼻の先にアレンが居る状態だ。

『おかえりー。アレンくん…てか…近いよね?』

アレンはにっこり笑うとこうつげた。

『コムイさんの寝顔が見たかったんです。』

コムイは、まだだるさの残る体を起こし背伸びした。
その勢いで白のベレーが後ろに落ちる。

『僕の寝顔なんかみても…』

無茶な姿勢をさせた首を回すと各箇所の関節が鳴る。

アレンは、うっとりした表情でようやく机から顔をあげた。

『コムイさんの寝顔…美しかったですよ。長い睫毛に陶器のような肌、形の良い唇…まるで眠る妖精のようでした。』

何の恥ずかしげもなくコムイの美しさを讃えアレン。

そのうっとしいぐらい気持ちの悪い賛歌にコムイは鳥肌がたった。

『アレンくん…そういうのは…女の子に言ってあげようね。』


苦笑いながらアレンの賛歌をサラッと流した。

コムイはメガネ着用のまま机に突っ伏していたのでフレームが曲がっていないか外して確認した。

が…その瞬間。

アレンがコムイの膝の上に座って来た。

灰褐色の大きな瞳で至近距離からまた見つめられる。
その腕はコムイの首に回される。


椅子の上でお姫様抱っこをしている状態だ。

『アレンくん?』

(近いな〜。)

慌ててメガネを着けようとするが…その手をアレンに阻まれた。

アレンは顔を近づけ。大きな瞳でコムイを見つめた。

『…コムイさん綺麗…。』

『だからそういうのはね。男のボクじゃなくて…女の子に言ってあげなさい…んっ!!』


アレンに、唇を塞がれた。

アレンはそのままゆっくり唇を離すと…

いきなりコムイの首筋に噛み付いた。

『痛っ!!ちょっえっ?アレンくん?』

激しく噛み付いたがその後はすぐ吸い上げ赤い印をコムイの肌に付けた。

『ん…っ。』

吸い付かれた時の甘い刺激に思わずコムイからも声が漏れる。

ちゅっ。

キスよりも長い吸い付きが終わり…アレンは満足気にコムイを見た。

『コムイさんは、甘い味がしますよ』

『アレンくんは吸血鬼ですか…いきなり…もう…』

『いきなりと言う割にコムイさん抵抗しなかったじゃないですかぁー顔赤いですよっ。』

『なっ!!!』


『大好きです』


『……ボクはそういうイケナイ遊びをする子は嫌いだよ。』

照れを隠すように黙ってメガネをかけた。

『ボクはまだ仕事中だから…アレンくんは戻って!!』

『じゃぁ…仕事終わったら構って下さいね。し つ ちょ 』

からかうようにアレンがコムイの頬にキスした。

『良い子にしてまってますから』


『アレンくん…後でお仕置きね!!』

アレンは満面の笑顔で執務室を出た。
きっとお仕置きの意味が分かってない。


この後、アレンはコムイから仕事中はお触り禁止を食らうのだった。





☆終わり☆




ぐだぐだなっちゃった( ̄∀ ̄;)!!

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