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□angel is better than wine
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角度を変えてキスを続ければくちゅ…と唾液の混ざりあう音がする。
初めての感覚にテイトはどうすることも出来なかった。

唇が離されたかと思えば、アヤナミの指がテイトの白い試験生服の紐を外していたのだ。

「やめ……ろ…」

キスの余韻が残っている所為で呂律が回らない。その様子にアヤナミは一瞬驚くが、すぐに手の動きを続ける。

「あの少年…ミカゲと言ったか。ミカゲとキスすらしたこともないのか?」

動きにくいこともあり、試験生である証が付いた肩かけを取っていたテイトは袖がない服装だった。
その所為で、紐が外されれば綺麗な肌が露になる。

「ミカゲは……そんな、奴じゃない…」

アヤナミはテイトの服を剥ぐ手を止め、テイトを見つめる。暫く見つめた後、アヤナミは喉の奥で笑う。

「何がおかしいんだッ…」

「…斬魂すらも抱かなかった…いや、抱けなかった身体か…クク……面白い…」

「何…言ってぁッんんっ…」

アヤナミはテイトの服を完全に剥ぎ、冷たい床に押し倒す。背中に伝わる床の冷たさよりも、アヤナミの紫色の瞳の方が冷たかった。

「……ッ…」

枷と鎖はじゃらりと音をたてる。

今まで涙を流しまいと頑張っていたテイトだったが、ついに翡翠の瞳から雫を零してしまった。

「悔しいか?テイト=クライン。」

「…黙れ……ッ…見ん、な…」

今まで戦ってきた分の傷跡を生々しく見られ、羞恥と悔しさが混じり合う。



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