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□4話
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「テイトー、お前何処行ってたんだよ?」
ぼーっとしているテイトを気にかけ、ミカゲはテイトに話しかける。
「…お前に関係ないだろ!」
両手を腰にあて、素っ気なく返事をすると、ミカゲは溜息交りに反応する。
「……相変わらず酷ぇ…」
「相変わらずってなんだよ…」
「終わりまであと1時間…暇だな。」
あとあとテイトからそれなりに仕返しをされるとわかり、ミカゲは話題を反らす。
「……じゃ、どっかで話してよーぜ。
こんなとこ居ても暇なだけだし……」
「なぁ、テイト、知ってるか?男と女が歩く時は、こうやって行くんだ。」
ミカゲはテイトの手を取る。
「……何やってんだよ…!」
テイトは顔を真っ赤にさせてミカゲを睨む。
「いやいや。テイトさん?こういう場所では普通。逆にやってないほうが可笑しいって。」
「…仕方ない。」
確かにそうやって歩いているペアは多い。
恥ずかしいが、仕方なくミカゲと歩くことにする。
二人の間をテイトはただの親友だと思っていて、ミカゲが自分に好意を寄せていることは知らないのだ。
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