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□番外編
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「結婚……ですか?」

テイトの客――アヤナミはそう言ってきたのだ。

結婚……

「ああ。」
「え、いや…冗談ですか?」

「私は冗談が嫌いだ。」

「結婚……」

それはつまり、家の外には出られないということ。

「私の家なら財産もある――悪い話ではないと思うが。」

「ええ…そりゃあ…まあ…」


アヤナミの家は名家だ。地位も高い。それはとても有名な話で、嫁ぐなど雲の上のような話だ。
しかし、テイトの頭からはフラウの顔が離れない。


「家を支えたい……と言っていたな…」
「はい…」
「私の家に嫁ぐのは家にとっても……」

テイトはアヤナミの話にはっとする。


そうだ…この人に嫁げば……
お父さんを…
皆を…
支えることが出来る……


「…アヤナミ様……ありがとうございます」









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