ベジータ
□fall in love
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到着した宇宙船から降り立つ一人の男。
「これは一体どういう事だ・・・」
見渡す限り広がる焼け野原
身に着けているスカウターは何も拾うことは出来ず・・・。
「この星は私が制圧したわ!一足遅かったみたいね〜!!」
空から聞こえる美しく澄んだ声は、距離を保ちつつ、男の傍へ降り立った。
「誰だ!貴様は!!?何時からそこに・・スカウターには全く反応がなかった・・・」
「名乗るほどの者じゃないわ」
腰に手をあて、男をゆっくりと観察する。
「あんた、サイヤ人ね?」
真っ直ぐに見つめる黒く大きな瞳。
『クッ・・・身動きが取れ・・ん』
「可笑しな服もそうだけど、その尻尾が何よりの証拠・・・確か満月の時がサイヤ人の力が最大限発揮されるんじゃなかった?」
「サイヤ人のことを知っているとはな、褒めてやる・・・それよりこの星は貴様が制したと聞こえたが?」
「そうよ?ちょっと手こずっちゃったけど♪」
「笑わせるな!戦闘力がまるでない貴様にそんな力があるはずがない!」
苛々を募らせながら、スカウターのスイッチに指をあてた。
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