ドラゴンと月〜貴方と私の恋物語〜

□前兆
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「でも・・・・」







不気味な程、輝く月は何かを語りかけているようで、夜道を進む間も目を離せないまま・・・。



月はただただ、やさしく微笑む。











カッ!!!





「!!!」





突然、強烈な閃光が辺りを覆う。



閃光は一瞬で消え、再び静寂が戻る。








「い、今の何・・・??あれ・・・何だろう・・・・」







遠くでボゥッと光る物が目に飛び込む。







「やだ・・・・家の方角じゃない!?」







言い表すことの出来ない不安と、妙な胸の高鳴りを感じながら1歩2歩と足を進めた。







「あそこだ・・・・」





家の手前の緑豊かな公園。



人気も無く、薄暗い道をまるで吸い寄せられるように光る場所を目指す。







その先に、最も切ない出会いが待っているとも知らずに・・・・。







→梨杏のためいき

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