続き物
□patipati story〜vol1〜
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バタバタバタ・・・ドン!!
「貴様!!これはどういうことだっ!?」
「ベジータ、どうしたの?血相変えちゃって」
「この皿の上にあった菓子をいくつ食べたと聞いている!!」
「お菓子?それなら1個しか食べてないけど??」
「1個だと!?嘘を付くな!」
何時にも増して、深く刻まれた皺と血走る目。
「相当な数があったんだぞ・・俺は半分食った・・貴様が1個しか食ってないなら、何故残りはこれだけなんだ!?」
「あ、これで二個目かも」
パクリ!
片方の手のひらから飛び出した菓子を口に放り込む。
「チッ・・やはり俺の読みは当たっていたな・・・残りの菓子をさっさと出すんだ」
「もぉ・・食べ物のことぐらいで男がガタガタ言わないの!」
「食いながら話すな!下品な女め」
「んぐっ!!」
「はいこれで三個目!」
「うぐっ・・ぎざば〜!!だでぃ・・じやがる!!」
「ベジータ、食べながら話しちゃダメでしょ!?」
口に菓子を押し込む、悪戯な微笑み。
「ぐぁ・・・はぁ、はぁ、待ちやがれっ!俺をからかいやがって!!」
「ここまでお〜いで〜!!」
軽やかにかわした身体は、残りの菓子をひらひらと掲げて見せた。
くそったれ・・・
そうやって笑っているのも今のうちだぞ。
今すぐこの手中に収めてやる
菓子も・・・
俺の胸の中を行ったり来たり
無邪気な瞳で舞う貴様もな・・・。
−patipati story〜vol1〜−
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