続き物
□熱っぽいの!
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「おい、まだ終わらんのか」
「ま〜だよ」
返されたのは単語一つ。
そして、声色は無機質に事務的。
かけた言葉を突き放すように、冷たく言い放った女は学級日誌とやらにペンを走らせている。
くそったれ、何だってこんなことを・・・。
日直だが何だか知らんが、下らん制度にこの俺を引きずり込みやがって!
とは言え、規律なんぞに従うのは俺の流儀に反する事・・・。
従うまでもないが・・・。
だが、今日ばかりはそうもいかないらしい。
いつもならば、こんなどうでもいい組織、チャイムと共に易々と離れるのだが・・・。
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