遠くでチャイムの音が聞こえる。
そうか、授業が終わったのか。
『ふぁ…』
眠い目を擦り、大きな欠伸を一つ。
やはり、体育後の授業は眠すぎて適わない。運動していなくても、だ。
「なんだ苗字、大きな欠伸だな」
そりゃね。
体育の後に(運動してないけど)暖かな日の光に照らされれば眠くもなるだろう。
ぶっちゃけまだ眠いし。
ってか新一も寝てたよね。
さっき大きな欠伸してたよね。
私はちゃんと知っているのだよ。なぜなら、プリントを後ろにまわすとき既に君は寝ていたのだから。
「名前」
『ん?蘭に園子どうしたの?』
少し離れた席に座っている二人は私のほうへ近づいてきた。
「一緒にお昼食べない?」
お昼…おぉ、もうお昼の時間か!
どうりでお腹が空いているわけだ。
ってかお昼誘われた?
私も二人と一緒に食べてもいいんですか?!
『もちr…「駄目だ」ん?』
ななななな何をおっしゃるんですか新一クンっ!!せっかく二人が私を誘ってくれたのに…
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