ターゲットは君
□怒
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「名前?」
『は、はい。』
「何でこんなに帰りが遅かったのかな?」
ニコニコと微笑みながら尋ねてくる颯だけど、目が笑ってない…
『ごめんなさい』
「遅くなるようなら連絡してって言ったよね?それにスーパーだけじゃこんなに帰りは遅くならないはずだよ」
あれ、おかしいな…私これでも成人してるのに、何でこんなに必死に謝らないといけないんだ?
「で、何をしてたんだ?」
『ちょっと本屋に行ってて………立ち読みしてたら』
「こんな時間になっていたと。全く、それならそうと連絡くらい入れろよな。こっちはどんな思いで心配してたか。電話もメールもないから誘拐でもされたのかと……」
『誘拐は大袈裟な』
「大袈裟じゃない。名前は気づいてないからそんなことが言えるんだ。お前は中身も外見もとても魅力的な女性なんだぞ」
あぁ、やっぱり颯は過保護だ。そして認めたくないが、私の事を有り得ないほどに美化していらっしゃるようだ。
「おい、名前。聞いてるのか?」
『はい、聞いてます』
そういえば慌てて新一の元から帰ってきちゃったけど大丈夫かな?
しかも立ち読みしてた本って闇の男爵だし、変に感づかれないといいけど…
「…だからなこういう事が無いようn『颯』なんだ?」
『お腹空いたでしょ。遅くなっちゃったけど、これから夕飯作るね。』
「おう」
よし。颯からの言葉攻め脱出。
名前はごまかすを覚えた。
よし。颯からの言葉攻め脱出。
名前はごまかすを覚えた。
さて、明日新一に会ったら今日の謝罪でも入れとこう。
でもって颯は怒るとめちゃくちゃ怖い。次からは気をつけないとね。
とりあえず今は夕飯でごますりだ。
to be continue...