『ハァ、ハァ、ハァ…』
「ハァ、ハァ、ハァ…」
逃げ切れた、かな?
「…んのアマ、ふざけやがって」
あー、無理だったみたい。
『もう見つかったか。』
まあ、隠れてもなかったけどね。
こんな見通しのいい場所で隠れようってのが無理でしょ。
『ここは私が食い止めるから、貴女は先に行って誰か呼んできて』
最悪なことに周りには誰もいない。それに背格好は高校生だけど中身は成人してるんだ。そのうち何かいい案が浮かぶでしょう。
「アカン、置いてけへんよ。」
『大丈夫だから、お願い。時間くらいなら稼げるから、ね。早く行って』
「…でも」
『早くっ!!』
「わかった、すぐ呼んで来るから待っててな。」
さーて、どうすっかな。
食い止めるっていってもあと少ししかもたないだろうし……
とりあえず限界まで走ってみる?
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