ターゲットは君

□尾
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『ハァ、ハァ、ハァ…』


「ハァ、ハァ、ハァ…」


逃げ切れた、かな?





「…んのアマ、ふざけやがって」



あー、無理だったみたい。




『もう見つかったか。』


まあ、隠れてもなかったけどね。
こんな見通しのいい場所で隠れようってのが無理でしょ。


『ここは私が食い止めるから、貴女は先に行って誰か呼んできて』


最悪なことに周りには誰もいない。それに背格好は高校生だけど中身は成人してるんだ。そのうち何かいい案が浮かぶでしょう。


「アカン、置いてけへんよ。」


『大丈夫だから、お願い。時間くらいなら稼げるから、ね。早く行って』


「…でも」


『早くっ!!』


「わかった、すぐ呼んで来るから待っててな。」



さーて、どうすっかな。
食い止めるっていってもあと少ししかもたないだろうし……

とりあえず限界まで走ってみる?





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