ターゲットは君

□宝
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下を見ると小さな男の子。
男の子はお尻をついたまま動かなくなってしまった。


…ってそんなこと考えてる場合じゃない!


『君、大丈夫!?』


きっと私にぶつかったからこの子は尻餅をついているわけで…



『どこかぶつけちゃった?怪我とかしてないかな?!』





うわー
本当なんてことをしてしまったんだ私は!!
こんな可愛い子…将来美形さんになるであろう美少年にぶつかってしまって、全く!


しかも最近の親は怖いんだぞ。
モンスターペアレンツなんだぞ。
あぁあぁあぁ…………



あんな所で突っ立ってるんじゃなかった。



男の子は全然動こうとしないしな…



今日の私オワタ



半強制的に男の子を立たせて目線を合わせる。



「…っく、……っく……!」



え、なにっ!
やっぱり私がいけなかったのか!!



「ちょっと君大丈夫?!どこか痛くしちゃった?」





どうしよう。
私子供は好きなんだけど慰めるのは苦手なんだよね……



なんてタイミングの悪い…



「おら、坊主!オメー男だろ。泣いてちゃこのお姉ちゃん分かんねぇぞ?」



救世主が来なすった!!



「ほら、ここ見てろ」




………って、え゛




声のした方へ振り向いた先には…














あの世間を賑わす天才奇術師がいました。





to be continue...

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