ターゲットは君
□飴
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そして時間があっという間に過ぎ、授業の終わりをチャイムが告げる。これで本日の授業は全て終了。
…やっと終わった。
帰りに米花町をふらつこうかと思ったんだけど…ゴメン、お姉さん疲れました。
今まで気づかなかったけど、高校生ってこんなにハードだっけ?
大学が楽なだけ?
確かに好きな授業選べるし、間に休みを入れられるし、サボっても誰にも言われないし、全体的にマイペースで進められるよ。
でも、内容は専門的で難しかったりするし、それなりに大変だと思うんだ…なのに高校のほうが疲れるって、私……これからやっていけるかな。
机にへたーっと俯せになり、ため息を一つ吐いてみる。ああ…そんなに離れてないのに歳を感じる。
「苗字、どうした?」
『ははは…ちょっと歳の差を痛感しているところ。』
「なんだそりゃ。」
『わからなくていいから、気にしないで。』
「ふーん」
今日一日で普通?に会話をする仲になった工藤新一クン。まさかこんな展開になるとは思わなかったよ。
傍観はダメということなんですね。もっと絡んでいけと…
でも私からは絡んでいかないからね。
あ、コナンには絡む気満々だけど。
だってコナン可愛いじゃん?それに、コナンに絡んでいく時点で他のメンバーとも必然的に接点を持ちますからね。
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