『そんなに笑わなくてもいいんじゃない?原因は工藤くんにあるんだからね。』
「悪い悪い…あ、そうだ口開けてみろよ」
『なんで?』
「いいから!」
なにか分からずに口を開けてみる。これって端から見るとアホ面にしか見えないよね?
「ほらっ」
言われた通り口を開けていると、新一に何かをほうり込まれた。…甘い……
『飴?』
「そ。少しはこれで我慢出来るだろ?」
くっそー!
なんだコイツ。さっき下がった新一の印象が今のでプラマイゼロにされた。
『…ありがとう』
なんか悔しい。
これをさりげなくやってのけちゃうんだから凄いよね。
それから私は飴を口に入れたまま本日最後の授業を無事に受けることができました。
あと授業に入る前、新一から他にもいくつかの飴を頂きまして、苺に葡萄に桃と沢山の種類を彼が持っていてビックリ。
授業中に飴を食べるとか本当はいけないんだけど…
うん、しょうがないよね!!
今日は許して先生。多分今日だけだから。
それにしても、新一がくれた飴凄く美味しいな。かなり私好みな味なんですけど。
今度探してみようかな。
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