ターゲットは君

□約
1ページ/3ページ




遠くでチャイムの音が聞こえる。
そうか、授業が終わったのか。


『ふぁ…』


眠い目を擦り、大きな欠伸を一つ。
やはり、体育後の授業は眠すぎて適わない。運動していなくても、だ。


「なんだ苗字、大きな欠伸だな」


そりゃね。
体育の後に(運動してないけど)暖かな日の光に照らされれば眠くもなるだろう。
ぶっちゃけまだ眠いし。


ってか新一も寝てたよね。
さっき大きな欠伸してたよね。
私はちゃんと知っているのだよ。なぜなら、プリントを後ろにまわすとき既に君は寝ていたのだから。


「名前」


『ん?蘭に園子どうしたの?』


少し離れた席に座っている二人は私のほうへ近づいてきた。


「一緒にお昼食べない?」

お昼…おぉ、もうお昼の時間か!
どうりでお腹が空いているわけだ。
ってかお昼誘われた?

私も二人と一緒に食べてもいいんですか?!


『もちr…「駄目だ」ん?』


ななななな何をおっしゃるんですか新一クンっ!!せっかく二人が私を誘ってくれたのに…



.

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ