ターゲットは君

□怒
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やっと放課後になった。
退屈な授業を受けて、後ろの新一からは「明日の昼も楽しみにしてる」とか聞き捨てならない言葉をかけられ、一体なにが起きたのかわけがわからない。


なに?
また明日お昼食べられてしまう感じ?
違うよね?

でも今の新一の勢いならやりかねない。
そんなことって……

とりあえず明日は少し多めに作ってみようと思う。





さて明日のおかずは何にしようか。卵焼きとから揚げは決定してるから、後は野菜類かな。ブロッコリー、甘く煮た人参…あ、果物食べたい。


確か家に野菜はあるから、果物だけ買いに行こう。





私はポケットから颯に買ってもらった携帯を出し、家にいるであろう彼に電話をかけてみた。



『もしもし、颯?』


【おう、名前。どうした?まさか俺の声が聞きたくて電w『違うから』だよなー、わかってるよ。冗談だって】


本当に冗談だったのか疑わしい。


『ま、いいや。今学校出たんだけどさ、これからスーパーに寄って帰るから遅くなるね。』



【んー…わかった。俺も行ったほうがいいか?】



『そんなに買う予定のものないから大丈夫だよ。』



【そっか…んじゃあ気をつけろよ。それと何かあったら電話すること。あと遅くなるときも連絡しろよ。】



『わかった。じゃあ切るね』



電話を切り、再び携帯をポケットにしまう。



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