ターゲットは君

□買
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新一から闇の男爵(ナイトバロン)シリーズを借りてから早くも一週間ほどの時間がたった。



最近はとても平和な毎日で、大変といえば毎日かかってくる、颯からの朝と夜の過保護な電話くらいだ。



また、この一週間で蘭や園子、新一を始めとしたクラスの人達と冗談を言えるほどの仲にもなった。





そしてそんな今日、私は蘭と園子に誘われて買い物に来ている。


「これ名前に似合うんじゃない?」


「あ、これも似合いそう」

やっぱり女の子は服を見たり買ったりするのが好きなんだね。
私はそこまでこだわりはないんだけど、ここまで二人に勧められると買ってもいいかなーとか思ったり…そういえば


『二人は何か洋服買わないの?』


さっきから洋服を見てるんだけど、二人とも自分自身のものを選んでないみたい。


「いいのいいの!私は今月洋服たくさん買っちゃったしね」


「私も今日はいいかな。名前と出掛けたかっただけだし」


「そうよ!今日は何ていったって主役は名前なんだから!!転入してきてから全然遊べなかったでしょ?だから今日は私たちからの歓迎会みたいなもんなのよ」


『ありがとう…凄く嬉しいよ』


ヤバい、本当に凄く嬉しい。泣いてもいいかしら…?
いい子だよね二人とも、京極さんと新一が羨ましいよ…ホント



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