不老不死の一族-ロヤイド神話-

□【首の痣、背中の傷痕】中編
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外観年齢にして20歳になったアクエリュエは、両親を隠居させて水の民の長の任に就くと、双子の弟達ヒュクスとヒュプスを皇子とした。


厳しくも優しく育てられたアクエリュエは、水の民に代々伝わりし秘術を先代達から教え込まれてきた故、歴代の長達に並ぶ強さを誇ると、周りは讃えた。


幼い頃から苦しみを感じていた双子の弟君も、愛する姉君を護る為に、ヒュクスは武術、ヒュプスは剣術を極め、姉君の片腕としていつも行動を共にしている。





そして10年前、彼女達は本土に足を踏み入れた。



時は満ちた

大海神セアスの眷属たる我等『水の民<アクエリアン>』の

更なる繁栄の為に陸へ征<ユ>かん
この地を統べる女王となるべく…



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