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□羨望?
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銀さんはいいねぇ、新八君みたいな子が嫁に来てくれてさぁ。

は?

うちの倅にはいつになったら嫁がくんのかねぇ。

ちょ、ちょっとまておっさん。いつ新八が俺の嫁になったんだよ。

なーにいってんだい銀さん。皆知ってるよ?









上記が先ほどまでの会話だ。
いや、間違っちゃいない。
俺は新八が好きだし。
新八が俺が好きだ。
恋人関係という奴だし。
だけどお前、嫁って。
嫁って…俺まだプロポーズもしてねぇのに!!(←問題はそれだけだと信じてやまない三十路前)
いやでもぶっちゃけもう嫁みたいなもんだよね。
家事はやってくれるし。
朝から晩まで一緒だし。
俺の世話してくれるし。
っていうかもう新八からプロポーズしてくれたようなもんだよね。
すでに子供(神楽)もいるし。
オマケにペットもいるし。
不満ではあるがババア(お登勢)もいる。
なにコレ男のロマンじゃね?
仲のいい家族。
可愛い嫁と子供。
白い大きな犬。
二世帯住宅で嫁姑の関係は上々。
あれ俺男のロマンもろゲッツじゃね?
嫁の小姑は超怖いけど。
銀さん幸せ者じゃーん、と歩いていると目の前に新八がいた。
スーパーの袋を持ってふらふらしている。


「新八」
「あ、銀さん」
「…今日そんな重いもん買うって言ってたか?」

今日は軽い物だけだって聞いてたんだけど。
えへへ、と笑って。

「セールだったもんで」
「馬鹿。ほら、かせ」
「ありがとうございます」

重そうな袋を受け取って並んで歩き出す。
なんて事ない事を一緒に話すだけで楽しくなるから不思議だ。
っていうか、笑顔がかわいいんだよねぇ、新ちゃんはぁvv












新ちゃんもいい旦那さん見つけたねぇ。

本当ね、銀さんって意外にいい旦那さんみたいねぇ。

うちの旦那なんて私が重いものもってたって無視よ、無視!

うらやましいわぁ。



END


ご近所から評判の夫婦だったらいい。(笑)

10.5/24

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