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□妬きつ妬かれつ
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例えば、なんだこの野郎もう知らんその辺で野垂れ死ねこのマダオが。と思うときがある。
神楽ちゃんに、あの人ほんと後ろから刺してやろうかな。と呟いたことがある。
神楽ちゃんは、まぁ落ちつけよ新八ィ、私はそんな昼ドラみたいな二人はまだ見たくないネ。と肩をポンポンとされた。
そうだよね、そんな教育上悪いよね。
深呼吸して視界から外して、神楽ちゃんを見る。
ふてぶてしい顔をしているけど、瞳の奥が心配そうな色をしていた。
ごめんね、と笑って見せた。









「銀ちゃん!私たち先帰るアル!晩御飯までに帰らないと食うもんないからネ!」

新八の手を取って、神楽は銀時へ声をかける。
へ?と振り向いた女に囲まれている銀時をそのままに、帰るヨ、と神楽は新八の手を引いた。
待て!俺も帰るって!!
後ろから銀時の声がする。
神楽ちゃん?と新八が不思議そうに呼びながら、それでもついて歩く。

「全く、お前らはどっちも手がかかるネ」
「…えっと」

少しだけ頬が赤くなった新八に神楽はにっこり笑いかけてやった。
安心するヨロシ、と。

「娘は大体はマミーの味方をするものネ」













例えば、なんだこのダメガネ俺そんなに広い心持ってねぇぞ拉致監禁すんぞこら。と思うときがある。
神楽に、あいつほんと鎖か首輪つけて縛り付けていいかな。と呟いたことがある。
神楽は、まぁ落ちつけよ銀ちゃん、私はそんなAVみたいな二人はまだ遠慮したいネ。と腕をポンポンとされた。
そうだよな、そんな教育上悪いな。
深呼吸して視界から外そうとしたけどやっぱりまた視界に入る。
やっぱり無理だ。
首輪か鎖が無理ならこの腕で…。
銀ちゃんはしょうがないネ、と神楽のつぶやきが聞こえた。











「わぁ!?」

土方としゃべっていた新八を銀時が持ち上げた。
急な浮揚感に新八は驚いて声を上げる。

「はい、おしゃべり終わり。けーるぞ」
「え!?銀さん!?ちょ、え??」

驚く新八を持ち上げたまま銀時は歩き出す。
おい!だかなんだが行っている土方には神楽が、またなマヨラー。と声をかけた。
そのまま二人を追っていく。
抱えられたままの新八と抱えたままの銀時が何やら言い合いをしている。
娘が仲裁してやらないと駄目ネ。と神楽は笑った。

















何気なく神楽はソファーに並んで座ってお茶を飲む二人を見ていた。
二人にわからないように新聞で顔を隠して笑った。
しょうがない奴らアル、と。

全く私のパピーとマミーは素直にヤキモチやいたって言う事もできない駄目な奴らアル。



END


ヤキモチ妬きつ妬かれつ。

10.6/6

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