01/13の日記

23:15
小ネタ:告白
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君が好きだ

いつになく真剣な顔で。
見たことのない“顔”で、三郎は言った。
声を掛けられて、今日は誰の顔だい?と僕は首をかしげたところだった。
学園の誰でもない、見たことのない顔だった。

君が大好きだ

と三郎は言った。
さらりと流れる黒髪で、切れ目がちの端正な顔で。
ねぇ、もしかして、その“顔”は、

これは、私の顔だよ

本気だって知ってほしくて、と三郎は言った。
馬鹿だね、三郎。
わざわざ隠し続けたその“顔”を見せたりしなくても、君がどれだけ本気かなんてわかるよ。
どれくらい一緒にいると思ってるのさ。
そんな不安そうな顔しないでおくれよ。
だってね、三郎。
君が僕のことを好きだなんて、いくら僕でも気づくってば。

「あのね、三郎」

僕だって君のこと、大好きだよ!!


おわり

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