東方悠々伝

□一章―隙間→幻想郷―
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「誰だろ、あの人…」


 その神社に居たのは、不思議なリボンの付いた帽子と、人形のような服、そして日傘を差した女性だった。


「さあ?参拝、のわりにゃ…」

「怪しいよなー」

「紅竜、そういうことは言うべきじゃ無いですよ?」

「いや、事実じゃん」

「白まで…」


 と、白斗から始まりコントのようにとんとんと話していると、その女性がこちらに来た。

 思わず、口をつぐむ。


「…え?」


 そして、絶句した。その、女性は。


「八雲…紫…?」


 僕達が大好きなゲームの、登場人物なのだから。
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