御話 短創作

□突発プールネタ
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季節は夏。

とは言っても初夏程度の暑さしかなくてプールに入るには少し早い。


「まだ入るにゃ早い気がする」

「同感」

「俺サボろっかなー」

「ばっか、無理に決まってんだろ。旬はただでさえ目立つんだからよ」


更衣室はあっという間に会話で埋まる。

が、しかしむっとした暑さの中だ。段々会話も消えていく。


「あ、ちょ、時間ないし。一緒に入らせて」


旬の目の前の更衣室には要が入っていた。

既に半裸に水着姿だったため要にとっちゃ出ればいいだけの話である。


「あ、じゃあどく…何閉めてんだよ」

「あ?何でって着替えるから」


旬は既に下を脱ぎ始めている。

どうすることも出来ずとりあえず要は荷物を纏めることにした。


「…お前筋肉すげーのな」

「そら鍛えてますから。要だって筋肉あんじゃん」


腹筋をなぞる手つきがいやらしい。

太股を辿る手つきがいやらしい。


「何ぼーっとしてんだよ。行かねーと遅刻するぞ?」

「あぁ…」


更衣室は既に空だった。

未だに腹筋と太股に旬の手の感触がこびりついている。

ぞくりと背筋を震わせると旬はにやりと笑った。


「お前、ソレどうにかしたほうがいいんじゃない?」

「え、」


指差された方を見ると小さく盛り上がった自身。


「お、お前のせいだろ!!」

「へへー、俺知ーらね」

「ちょ、旬!!」


慌てる要を面白そうに見る旬。


「…後から抜いてやるから今は我慢しとけ」


旬の囁くような声に、要の喉がこくり、と上下した。

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