木ノ葉に咲く花

□第五話 暗躍する者達
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『二匹目…』

 音も無く背後に忍び寄る忍達に、ナルトは脂汗を滲ませながらただ立ち尽くしていた。

 あれだけ凄惨な光景を見せつけられたのだからまあ無理もない。
 サスケは太股に巻いたホルスターから瞬時に手裏剣とクナイを指に掛けた。

 ナルトを血祭りに上げようと二人が腕を振り上げるそのタイミングを狙い、手裏剣を放つ。
 カッ!と小気味よい音を立てて手裏剣は幹に突き刺さり、たわんだ刃鎖を縫い留めた。
 間髪入れず、戒めを強化する為クナイで手裏剣の穴を射抜く。直径はほんの三センチ程しか無いが、クナイの鋒は寸分違わず的を貫いた。

『クッ…』
『外れぬ…』

 忌々しげにそう洩らした二人の腕にフワリと飛び乗り、両腕を軸にして顔面へ強烈な蹴りを放った。
 サスケの脚力に二人はよろめくも、手甲から鎖鎌を外し、残った凶悪な鉤爪で反撃に出る。

 ガタイのいい方は〈二匹目〉に執着があるのか真っ直ぐナルトに向かい、細身の方は新たな標的を目指して大地を蹴った。

「おじさん下がってェ!」

 狙いはタズナか一一

 強敵と呼べるような相手ではないにしろ、サクラ一人に任せるのはあまりにも無謀だ。
 依頼人を守らなければ。サスケは迷わずサクラ達の前に飛び出し、迫り来る男を迎え撃たんと身構える。

 一一が
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