ドラゴンと龍
□第一章
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2010年−秋。
アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市のとある高校のベンチに俺はいた。
将来の夢はデザイナー。だから俺はデザイナーの大学に入るために毎日毎日勉強してる。
俺の名前はレアニーヴァ・ティニア。『俺』なんて言ってるけれど、れっきとした女だ。母さんのレアニーヴァ・シセルは俺が小さい頃に死んでしまった。
原因は不明で、俺に残されたのは、数秒違いで産まれた、妹のレセラだけ。
幼かった俺達は、施設に入れられた。
仲が良くて、あまりいがみ合わないので、ほんとに仲の良い姉妹ねって、会った人にいつも言われた。
「母さんがいないんだもの…協力しなきゃ生きていけねぇしな…」
俺は空を見上げながらそう呟くと、ベンチから立ち上がり、家に向かって歩きだした。
「ただいま〜!」
俺は家に入るとそう言った。
「お姉ちゃん!お帰り!」
レセラが物陰から顔を出し、言った。
「良いにおいだな!晩御飯、作ってくれたのか!?」
俺は靴を脱ぎながら言った。
「うん!シチュー作ったの!」
レセラは言うと意地悪な顔をしていった。
「だって、お姉ちゃんが作ったら、焦げだらけで食べれないもの。」
「ひでぇな!」
俺は後ろにの仰け反り、言った。
「事実じゃん!この前だって、お姉ちゃん、ロールキャベツ作ろうとした時、火、強すぎて、焦がしちゃったじゃん。」
「そりゃあ、…は…初めてだったんだしよ…仕方がないってゆーか…」
「…超簡単だって本の表紙に記してあったのに?」
「え…そうだっけ…」
「全く…お姉ちゃんって日本の嵐…?のサクライ…だっけ?と同じぐらいに料理が下手だねぇ…。」
「…うるへっ!」