♪いろいろ企画箱♪

□ハグ8:クリエルとフォッサでハグハグVV(じょず師匠)
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屈強な男達が二人、廊下を歩く。一度姿を見れば震え上がるであろう風貌は、まさに最強と呼ばれる『白ひげ海賊団』の隊長と呼ばれるだけはある。

「で、クリエルよぉ…あの酒は手に入りそうか?」

屈強な男の一人、葉巻をくわえた男、フォッサが質問をする。

「…近いうちにな。それより、この新作バズーカなんだが…」

もう一人の男、クリエルは熱心に説明をするが、フォッサは葉巻を吹かしながら上の空で聞いている。

「…で、次に連射機能についてだが…」

「あー」

「お、蜘蛛だ…」

「あぁああ!?」

フォッサは耳をつんざくような大声を出し、慌ててクリエルに飛び付く。

「フォ…どぁっ!?」

突然の出来事に体勢を崩し、二人揃って尻餅をついてしまう。

「な、何やってんだよ…」

「な、何でもねぇ…試しただけだ…」

何事もなかったかのように立ち上がり、クリエルの顔を見ずに答えるフォッサ。その瞬間に、クリエルの頭に一つの仮説が浮かぶ。

「なあ…くも…」

「なっ!?まだいるのかよ!!」

「…ってるな。太陽が見えない…」

クリエルの視線は外を向いているが、明らかに全てを理解して投げかけた言葉である。

「…クリエル…てめぇ…」

「あ、でかい蜘蛛…」

「ひぎゃああぁああ!!」

全速力で逃げて行くフォッサ。その後ろ姿を見てクリエルは後ろめたさを感じていた。

「…ありゃ…マジだったか」

「そうだねー」

「うおっ!?ブ、ブラメンコ…いつの間に!?」

「いやー、いいシーンが撮れたよー。ありがとうねー」

質問には答えず、陽気に去っていくブラメンコ。

「蜘蛛よりブラメンコが怖いぜ、フォッサ…」

クリエルは静かに呟いた。
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