♪いろいろ企画箱♪
□ハグ9:マルコバーガー(じょず師匠)
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「あれ、マルコは何してるの?」
「ホッピングだよ。あのバネで、ぴょんぴょん跳んでるんだよ」
スピード・ジルの質問にエースが何気なく答える。
穏やかな陽射しの下で、マルコはポゴスティックと呼ばれる遊具で跳びはねていた。船内にはバネの跳ねる音が響く。
「これは愉快だい…」
「マルコ、あまり跳ねると危険だ…」
不安そうに見つめるのはジョズである。
「大丈夫だい、ほら…うあっ!!」
「マ…!!」
予想以上にバネが勢いよく跳ね、マルコは海中へと放り出される。誰もが一瞬固まる中、駆け出す者がいた。鮫の魚人・ナミュールである。
勢いよく海へと飛び込むと、そのままマルコを抱き抱え、海上へと顔を出す。
「…うっ…ここは…な、何だい!?」
意識を取り戻したマルコが声を出したのも無理はない。身体の下にはブラメンコが。上にはナミュールが覆いかぶさっており、端から見ればハンバーガーのようになっている。
「ジルがね、身体を温めてやらないとって言ったんだー。だからねー!」
「…ポカポカ…」
ブラメンコとナミュールの言葉にマルコは、がっかりと項垂(うなだ)れる。
「あ、暑苦しいよい…」
二度と船内ではしないと固く誓うマルコであった。
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