白ひげ一家航海日誌(めいん)

□(旧)日誌4:さかさまの虹
1ページ/4ページ

XX年XX月XX日。
天候は良好。食料調達のため、所有している無人島に立ち寄る。

野菜や果物の貯蔵が底をつきかけているとの連絡を受け、資金節約のため、次に立ち寄る島の間に位置する「別荘」へと進むこと2日。ようやく島が視認できるようになり、各船から大きな歓声があがった。
何日滞在するかオヤジに確認したら、久々にゆっくりしたいといって、補給の仕事日を含めて一週間、滞在する事に決まった。勿論、その知らせで全員が秘宝を見つけたかのように沸き立ったのは言うまでもない。

海を愛する男達の集まりではあるが、陸にあがりたくなる事はある。船の上で辛い事を問えば、女を抱けない事、そして風呂に入れないことだと皆、口を揃えて言うだろう。乗船している人数がとてつもなく多いので、普段は集団シャワーで済ませているのだ。
基本、シャワー室が使える訳ではなく、甲板で数十人が固まって多量の水をぶっかけられるという、とてつもなく大雑把でむさくるしいものだ。(おかげで船内の寝室の匂い対策は常に試行錯誤している)

無人島には温泉はないがとても広い湖があって、そこは船員達の水浴び場として重宝されている。食料調達にしても、変なものがたくさん取れるから遊び感覚で仕事ができる。
楽しい事以外はないその島に近づくにつれ、歓声はどんどん大きくなっていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ