管理人の献上箱

□(旧)日誌H:隊長達の晩餐
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この平和で穏やかな時間を祝って軽く乾杯し、すぐに静寂が広がる。
互いに口を聞くでもなく、目の前に広がる暗い海や、無数の光が散らばる空をたまに眺めては、黙々と酒を口に運び料理をつまむ。それぞれ自分の思考の世界にいるからだ。
2人で過ごす1人の時間。
それが許されるのは、互いにとって空気のような存在だからだ。無論、希薄という訳ではない。
それは、ごく自然にまわりにある違和感のないもの、平安を与えてくれる存在。



数時間後・・・その対岸には同じ思考の持ち主が十数名集っていた。それは共通の悩みを持つ、大黒柱を担うオヤジと責任を担っている隊長の面々だった。

静かな空間を楽しみながら、ゆっくり飲み交わす。
対岸で行われている“浮かれ騒ぎ”とは対照的な“晩餐”がひっそりと行われ、夜はゆるやかにふけていった。。。
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