黒子と美琴

□L自慢の恋人…
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黒子
『え?今日は行かなくて大丈夫なんですの?
門限まで、勉強を見ようと思ってましたのに…』

初春
「佐天さんよりやる気満々ですね、
白井さん♪アハハ♪
でも、今日は二人で部屋を片さないと…
四人分寝る場所…今の状態では
確保できませんから……アハハハ…」

佐天の散らかった部屋を思い返しながら
少し呆れた笑いを漏らす。

『四人…といえば初春…。
あなたには感謝しないといけませんといけませんわね♪』

「はい?」

『初春、わたくしの為に、お姉様も呼んで下さったんですわよね?
感謝感激ですわ♪』

黒子の嬉しそうな顔を見て、初春も微笑み返す…
白井さんの為だけじゃなく、御坂さんの為でもある。
というのは内緒だ。

そもそも、元から初春も佐天も、
てっきり白井は御坂を連れてくると思っていたんだから、
まさか二人からお礼を言われるなんて思わなかった。

「アハハ♪お礼なんていいですよ!
そもそも、白井さんも私達が呼んだ訳ですし、
二人が勉強してる間
私は一人で勉強…
のハズでしたが、
御坂さんに勉強見て貰えますしね♪
私も御坂さんが来てくれれば助かりますから♪」
『それでもお礼を言わせて頂きますわ♪
初春、ありがとうございます♪』

「いいえ〜♪」

相変わらず嬉しそうな白井を見て、
初春も笑顔になる。
大好きな友人二人が幸せそうで何よりだ

こうしてテスト前日
午前中で学校は終わり、一度寮に荷物を取りに行ってから、
昼過ぎに佐天の家へ集合…
それからぶっ通しで勉強していた。

―――
――

初春
「お待たせしました〜♪」

片付けられたテーブルに、四人分のジュースとお菓子を置く

「ありがとう」
と言いながら、美琴と黒子はコップを手にとる…
佐天は床に寝転がって、伸びをしている

初春
「クスクス♪佐天さん、
こんなに長く勉強してたの初めてなんじゃないですか?」

佐天
『長くも何も…
学校以外で勉強したのが初めてだよ〜』

疲れた〜という表情で起き上がり、
コップを片手にお菓子を頬張る。

初春
「佐天さ〜ん…
せっかく白井さん達に教えて貰ってるんだから…」

佐天がやる気を出さないと、
白井に直接頼んだ初春はバツが悪い…

そんな初春の気持ちを察したのか、
はたまた本音だろうか…
いや、きっと両方だろう。
床に置かれた教科書
を眺めながら佐天は言う…

佐天
『でも、こんなに勉強が、はかどった!
って思ったの初めてですよ♪
白井さん、
教えるの本当上手いんですね〜☆
本当助かります☆
ありがとうございます!』

と、ペコッと白井に頭を下げる。

初春
「私も凄くはかどりました♪
御坂さんも、ありがとうございます♪」

と言いながら、初春も美琴に頭を下げる

お礼を言われた二人は、揃って
『いえいえ♪』
と恥ずかしそうに笑った。

佐天
「しかし…二人共本当に頭いいんですね〜☆」

美琴
「いや、私は一応二年生だしさ♪」

黒子
『風紀委員として、これくらいは常識ですわよ、初春?』

初春
「ゔ…それを言われると辛いです…ハハ…

でも本当、御坂さんも白井さんも凄いです♪
私なんて、試験前に人に勉強教える余裕なんてありませんから♪
よっぽど普段から、勉強してるんですね♪」

美琴
「いや、私は全然」

佐天
『そうなんですか?
勉強しないで頭いいとか…ズルいですよ〜』

美琴
「いや、本当に私、
成績も別に良くないのよ?
試験って復習だから
普段の授業真面目に受けて、なんとかギリギリって感じ♪」
佐天
『それが難しいんですよ〜…
じゃあ、御坂さんが勉強したら凄い事になりそうですね?』

美琴
「いやぁ〜私はあんまり勉強する気には…アハハ…」

と、突然、
三人の会話を聞いていた黒子が口を開く

黒子
『そうですわよお姉様…?
今回の佐天さんを見習って、少しは勉学に励んだらいかがですか?』

美琴
「え〜…!?
だって勉強ってめんどくさいじゃん…」

黒子
『コンビニで立ち読みしているお暇があるなら、
その集中力を少し勉強に向けたらいかがですの?』

美琴
「………何?あんたまた昔みたいに、
常盤台の超電磁砲がそんな事では……
とか言い出す気!?」

黒子
『……別に…そこまでは言ってませんの
わたくしはただ、
お姉様の為を思って言ってるん…

美琴
「はいはい、そうでしょうよ?
アンタは昔っから、
ママか!?って位、口うるさく言ってるもんね!?
私の為、私の為って言いながら、
いつも自分の理想を
押し付けてるだけじゃん…」

黒子
『……なんでそんなに怒るんですの?
ご自分で自覚があるんですの?』

美琴
「そうよ!?
どうせ私はダメダメですよ〜」
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